土地は私たちが生まれるずっとその以前から、営々と時代の営みを呑み込んできました。その土地に感謝し、対話することによって掘り起こされる記憶。それを大切に心に刻みます。
たとえば「20年経った時に、家族が家の歴史を語れる家にしたい」。「大好きな彫刻と一緒に生活できる家にしたい」。100人いれば100通りある想い。人の想いと対話し、それを形にしていく喜び。それが家づくりのモチベーションとなっていきます。
たとえば木は温かなぬくもりがあること。鉄は堅牢で鈍色であること。素材が素材であるために、素材との対話によって、そこから「らしさ」を引き出していきます。